2011年7月25日

横浜南プロジェクト-04▶なぜ、生コン車が3倍必要か(大汗)


■BLOG更新が滞っておりますが、横浜南プロジェクト、進んでいます。
タイヘンです(笑)
ちょっと復習。模型写真をご覧下さい。ひな壇状の敷地という難条件を逆手に、2Fに広いLDK、メゾネット的立体性と開放性。3mの高低差をもつ上下2つの宅盤にまたがる、3世代同居住宅です。
SUMiZとしては、こういう難条件はむしろ歓迎ですが、他の複数の業者は、プランを考えるどころか、はなから「うちでは無理です」と請けなかったとのことです。
無理もない、ともいえます。宅地に接する道路は急斜面で、生コン車は通常の1/3しか生コンを積めません。急傾斜のため、タンク内で液面が傾きオーバーフローのおそれがあるからです。つまり生コン打設時には3倍の配車が必要、しかも道路幅は狭く、生コン車一台がぎりぎり進入できる程度。
さらには、ひな壇状敷地は、スキー場ならエキスパートオンリーレベルのさらなる急斜面。上の宅盤にユンボを送るために狭い道路にクレーンを据えねばならないし、一部客土造成しているため、既報の通り、杭を打って補強する必要がありました。
施行写真は、ガレージを作るため、下の宅盤を掘削、山留めしているところですが、(客土の上宅盤に対し)ほとんど岩盤、硬くて大変ながら道路面から120cm下まで掘削、RC基礎と連続したガレージを打設しました。
地盤は強固なのですが、この急斜面なので、大地震や豪雨時、地滑りなどリスクが高まると考えられ、万全を期しました。
現場は、写真の状態より、ずっと進捗しておりますが、工事のための道路使用申請始め、施工監理に追われ、レポートが遅れています。落ち着きましたら、一連のプロセスを、分かりやすくご報告しようと思っています。