2010年2月21日

南山田の家、お施主様と、フローリングにオイルを


SUMiZ が、無垢・無塗装のチークなどをフローリングに使ういちばんの理由は、裸足で、その質感や柔らかさを、その芳香を、20年30年と感じていただきたいからです。

(無垢ではない,ウレタン塗装されたそれに、さらに最近はやりのハードコーティングを施したしたものなどは、汚れにくいなど使いやすいですが、五感に訴えるものがありません)

無垢・無塗装フローリング材の場合、保湿、防水、防汚のため,オイルを引いて仕上げる必要があります。工場で処理すればすむことなのですが、SUMiZ では,お引き渡し前の最終仕上げとして、方法のインストラクションがてら、あえてお施主様とともにオイル引きをやっております。

バックナンバー「竣工は,完成ではなく,始まり」でも書きましたが、SUMiZ を、お施主様ご自身で可能な範囲で,メンテし,手を入れ、永く使い込んでいただきたいからです。
無垢フローリングのオイル引きは、通常3年に一度、水回りでは1年、寝室などは5年に一度と頻度は低いですが、業者に依頼すると結構な出費になります。
ご自分でできればお金もかかりませんし、安心ですし、お住まいに愛着も湧きます。


ホームセンターでふつうに売ってるオイルで構いませんし、作業も簡単です。ただ、屈んでの作業になりますので,皆さん、30分を過ぎると無口になりますが(苦笑)

2010年2月13日

スマイズは、ある意味、ハイコスト


スマイズは、ローコスト・ハイリターン、とサイトでも謳っておりますが、ローコストといっても、何でもかんでも叩いてコストカットしているわけではなく、無駄な作業を廃するとか、建材の産直仕入れとか、合理化効率化が主体で、建築家・諸我尚朗氏による設計とか、妥協せず最適選択する無垢木材とか、カスタムメイドの建具等々、かけるべきところにはコストを惜しみません(詳細はこちらのビルボード)

スマイズは、提案型分譲も手がけますが、基本、注文住宅です。
注文住宅の場合、現物がこの世にないのに、高額なものなのに、その、他との違いを伝えなければならないという難しさがあります。
たとえばクルマのように、ディラーを構えて、「この新型セダンの、アルカンターラのシートや革巻きステアリングの感触をお確かめください」などとは言えないわけです。
そういう意味でのチャンスは、現在も「光庭と回廊の二世代住宅」で告知していますが、
現地見学体験会だけです。
正直に言えば、五味は、スマイズを、皆様方全員に「体験」していただきたい。感触とか、居心地とか、住まいは、体験しなければ分からないですから。
スマイズを体験されずに、他一般と同列に評価されるのは非常に口惜しい……。
休題、思わず熱くなってしまいました (^_^;

そう、コストの話しです。スマイズでは、全物件、竣工時に、写真撮影を行っています。それも、国家プロジェクトも撮影する、一流の建築写真家に依頼し、五味も必ず立ち会い、カットを厳選し、精密に RAW現像し、アーカイブしています。
(写真はその一例。SUMiZ披露山グリーンハウス
もちろん、上記のとおり、この世にないものをプレゼンするために、作例を利用するという販促手段ではあります。が、それだけであれば、なにも全物件撮影する必要も、そこまでコストをかける必要もありません。
スマイズの住まいづくりは、お施主様と、諸我アーキテクトと、五味のジョイントベンチャーであり、竣工し、何十年と使われ続ける住まいはその結晶です。
お施主様への感謝、諸我アーキテクトへのリスペクト、五味自身の自負(ときには反省自戒)ゆえに、きちんと撮影、記録せずにはおれないのです。

2010年2月9日

不肖五味、拙宅(もちろんスマイズ)の、ある失敗に学ぶ


もちろん、オーナー様と密にディスカッションして決めるのですが、SUMiZ では、エコキュート給湯・オール電化をしばしば採用します。エコキュートは東京電力製、安価な深夜電気と高効率のヒートポンプによる貯湯、給湯システムです。
五味自宅もエコキュート・オール電化ですが、他のスマイズと違って、床暖房もエコキュートを使っています。
2006年の自宅計画当時、東電はエコキュートオプションの床暖房をしきりにアピールしていて──現在はなぜかトーンダウンして、ほとんど聞きませんが──それほどお勧めなら、と決めたのです。エコキュートで沸かした湯で暖められた不凍液を、フローリング下のパイプに循環させる仕組みです。
入居して3年強ですが、いままで不具合を感じたことはありませんでした。
真冬でも、日中の屋内は暖かく、床暖房の必要はなく、バスルームでも湯をふんだんに使えました。
ところがこの冬の横浜は霜柱が立つ寒い日がしばしばあり、いつものように遅く、23時頃帰宅すると、湯切れしているのです。床暖房は効かないし、風呂もぬるい。
自宅のエコキュートの場合、一晩に460リットルの熱湯を作りますが、寒い日、家族5人が使う湯量が増えると、それでは足りないようです。
床暖房対象の LDK が21畳、バスタブも420リットル(一般的には280リットル)と大型であることも影響しているのでしょう。
もちろん随時電気で追い焚きすることはできますが、高コストになりますし、それ以前に、暖房、給湯という、住まいのインフラについていちいち煩わされては快適ではありません。
幸い、五味自宅以外のスマイズはエコキュートオプションの床暖房を採用しておらず、安堵しておりますが、改めて、ローコストで快適な給湯、暖房について考えさせられました。
どういう床暖房が良いのか、いやむしろ不要じゃないか、それがなくても快適な他の空調手段、住宅デザインがあるのではないか……。担当建築家の諸我先生とは、会わない日も必ず密に連絡をとるのですが、課題がひとつ増えました。

2010年2月3日

SUMiZ 南山田「光庭と回廊の2世代住宅」いよいよ内装仕上げ



すでにご案内しておりますが、2月20-21、27-28日に見学会を予定しております SUMiZ 南山田「光庭と回廊のある家」、先日外装工事を終え、足場が外れました。
(7日追記。より完全な状態をご覧いただきたく、27−28日限定開催に変更させていただきました。ご容赦願います)
屋内もベースとなる部分は完成しております。ほとんど完成だね、と思われるかも知れませんが、じつはこれからが大変なのです。
いままでは、屋内には大工さんくらいしかいませんでしたが、内装仕上げ、設備工事に入りますと、電気、建具、フローリング、クロス、タイル、クロス、塗装……と、多種の業者さんが入れ替わり立ち替わり入るので、段取りと工程管理がたいへんなのです。
クオリティコントロールのため、その仕事も五味が担当しておりますが、正直、20日の見学会に間に合うか、ややびびっております (-。-;)
申し遅れましたが、この家、建物はひとつですが、外階段の、完全セパレート2世代住宅です。光庭と回廊によって、物理的にはセパレートながら、感覚的には空間を共有しているような親しみがあります……と、いろいろ "SUMiZ Design" を発揮しておりますので、是非ご覧になってください。
PS
写真では平凡に見えますが、足場や資材が見えないようフレーミングが制限され、かつ五味の撮影が下手なためと思われます (^_^;