2011年8月18日

SUMiZの仕事は、非効率の極みです(泣笑)


■年間竣工棟数とか、売上高とか、もとよりSUMiZは数的成功をファーストプライオリティにおいていないのですが──もちろんある程度の数字は必要なのですが(汗)──それにしてもSUMiZは、効率良く「棟数を稼ぐ」的な仕事はできません。
どころか非効率のきわみです(笑) 
自ら標榜し、顧客利益と謳ってもいることですが、一棟一棟がレアケースで、難条件、解かなければいけないパズルが多い。
このブログで施工レポート中の、超急斜ひな壇敷地の横浜南プロジェクト。ようやく棟上げが終わり、金物などを取り付けているところですが(写真)、既報のとおり、生コン車も、現場でのすり合わせ作業も3倍必要です。
9月末着工予定、SUMiZ富岡は設計の詰めの段階、主にガーデニング用水のため井戸を設けることにしましたが、地下水枯渇、地盤沈下などの原因となりうる井戸はそう簡単に掘れるものではありません。業者を探し見積もりをとるだけではなく、横浜市に申請、多数項目をクリアし、許可を得ねばなりません。
さらにはプランをプレゼン中のSUMiZ南生田、敷地が丘のてっぺんで、眺望、風通しは最高なのですが、敷地に通ずる車道がありません。腕が鳴る難条件、といえ資材も搬入できなければ不可能。隣接する墓園に交渉、クレーンを据え資材を上げるためのスペース使用許可を取り、生コンを圧送可能であることも確認。詳細なプランと見積もりを作っているところです。他にもいくつかの計画、ご相談をいただき、並行して進めています。
ぐわんぐわんと頭を殴られるような猛暑はつらいですが、この時代に多忙は有り難い。仕事を終えてのビールが死ぬほどキます。

2011年7月25日

横浜南プロジェクト-04▶なぜ、生コン車が3倍必要か(大汗)


■BLOG更新が滞っておりますが、横浜南プロジェクト、進んでいます。
タイヘンです(笑)
ちょっと復習。模型写真をご覧下さい。ひな壇状の敷地という難条件を逆手に、2Fに広いLDK、メゾネット的立体性と開放性。3mの高低差をもつ上下2つの宅盤にまたがる、3世代同居住宅です。
SUMiZとしては、こういう難条件はむしろ歓迎ですが、他の複数の業者は、プランを考えるどころか、はなから「うちでは無理です」と請けなかったとのことです。
無理もない、ともいえます。宅地に接する道路は急斜面で、生コン車は通常の1/3しか生コンを積めません。急傾斜のため、タンク内で液面が傾きオーバーフローのおそれがあるからです。つまり生コン打設時には3倍の配車が必要、しかも道路幅は狭く、生コン車一台がぎりぎり進入できる程度。
さらには、ひな壇状敷地は、スキー場ならエキスパートオンリーレベルのさらなる急斜面。上の宅盤にユンボを送るために狭い道路にクレーンを据えねばならないし、一部客土造成しているため、既報の通り、杭を打って補強する必要がありました。
施行写真は、ガレージを作るため、下の宅盤を掘削、山留めしているところですが、(客土の上宅盤に対し)ほとんど岩盤、硬くて大変ながら道路面から120cm下まで掘削、RC基礎と連続したガレージを打設しました。
地盤は強固なのですが、この急斜面なので、大地震や豪雨時、地滑りなどリスクが高まると考えられ、万全を期しました。
現場は、写真の状態より、ずっと進捗しておりますが、工事のための道路使用申請始め、施工監理に追われ、レポートが遅れています。落ち着きましたら、一連のプロセスを、分かりやすくご報告しようと思っています。

2011年6月3日

横浜南プロジェクト-03▶基礎、擁壁完成。見えない部分こそ万全に


■LIFE DESIGNS(作例)では、つい空間設計、無垢木材フローリングなど建材や設備の話しになりがちですが、それら以前に重要なことは、住まいは、ご家族の暮らしを守る、丈夫で、包容力があり、合理的経済的な箱であること。そうネーミングした例もありますが、「ライフスケルトン」であることです。
この意味で、SUMiZは、基礎・構造に万全を期します。
施工進捗連載中の、この横浜南プロジェクトも然り。写真は、ひな壇状敷地上段、完成した基礎です。前回既報の通り、鋼管杭と一体化したRCのベタ基礎。立ちあがっているのは、ベタ基礎と一体化した擁壁です。
首都圏直下型地震の可能性があるといいます。かといって、隣地の方に、「ここに新築しますので、恐れ入りますが、そのブロック積みの壁、補強してくれませんか」とはいえません。万一崩れても大事に至らぬよう、頑丈な擁壁で守る必要があります。
基礎、構造あっての住まいですが、それらは、埋め戻されるなど見えにくいもので、供給側とオーナー側で、コスト意識に温度差が発生することもままあります。
だからこそ、漆喰の壁やヒノキの風呂より、見えない基礎、構造、の設計施工に手を抜かず、真摯に取り組む業者をお選びください。

2011年6月2日

横浜市内、70坪、眺望最高、2383万円、三角形!


■先日、270日ぶりにつぶやいた (^_^;  五味ですが、これから、宅地情報をメインに紹介してゆこうと思います。
私は宅地建物取引主任者で、不動産取引の10年間の実務経験もありますが、それを再開しようというわけではありません。
SUMiZの大きなメリットのひとつは、諸我アーキテクトによる、難条件の敷地を逆手に、機能的快適な住まいを実現する設計力です。通常なら施工を辞退されるレベルでも問題にしません。たとえば道路面から宅盤が3m低いケース、このブログで連載中の、ひな壇状の敷地を、広大なLDKなど魅力に転じた例など。
土地にお金をかけすぎて、プアな住宅しか建てられないというのは、よくある、そして想像以上に悲劇的な失敗ですが、難条件の土地は一般に割安なので、「難条件の土地 with SUMiZ」は、お施主さまにとって最良の選択になりえます。
この宅地は、横浜市の公売物件です。
(6月10日入札)
公売だからお買い得とは限らず、玉石混淆ですが、この物件、70坪、2383万円と割安で、上記SUMiZデザインで「化け」えるため紹介しました。
京急井土ヶ谷駅徒歩10分、丘の上にあり、眺望、日当たり、通風は最高。すぐ近くに大きな運動公園。三角形の不整形地ですがむしろ腕が鳴ります。建ぺい/ 容積率=60/150%と自由度が高いので、敷地の大樹を活かした「大きな絵」が描けそうです。
宅地からお捜しの皆様、よろしければ相談にのりますよ。

2011年5月23日

本物、ミニマル、合理的。ノンリフォームで30年間快適であること


■今年1月にお引き渡しした、SUMiZ鵠沼海岸K氏邸に、アフターケアでお邪魔するたび嬉しくなります。
「倉庫のようでいい」と、シンプルで広々としたリビング(上写真)をご希望されたオーナー、そのリビングには、タンノイのインパルス(スピーカー)、大阪トラックファニチャーのソファ、イームズのアンティークチェア。キッチンには、日本製ではなくGEの冷蔵庫……。現在は「工場にあるような」金属製のラックをお探しとのことです。
センスがいい、っていうのは上から目線ですね(汗)、それにもともと、デザインやセンスの評価なんて、個人個人の主観によるものだから、いいだろ! っていうのは違いますし。
言いたかったのは、オーナーがお選びの家具などが、とても「SUMiZ的」だと感じたことです。実は左のフォトコラム "SUMiZ LIKE" も、Kさんのリビングに触発されて始めたのです。
「SUMiZ的」とは?
ひとつは「本物」であることです。SUMiZは原則として、たとえばフローリング材として、15ミリ厚チークなどの無垢材を使います。(K氏邸は別の「本物」材を使っていますが)
一般的なフローリング材は、1mm2mm厚の化粧薄木を合板に貼ったもので、マンションなら100%合板フローリング、戸建ての注文住宅でも、無垢材のフローリングを使う例はごく稀です。
合板の場合、表材が痛むと貼り替えるしかありませんが、無垢なら経年により風合いが深まり、傷も「味」になり、簡単な手入れで30年間はリフォーム不要、結局経済的といえます。
もうひとつは「ミニマル」。写真下は、鵠沼海岸ではなく、SUMiZ上菅田ですが、サニタリーの照明は裸電球ならぬ──裸電球もよく採用しますが──裸蛍光灯です。安っぽいプラスティックカバーがついたそれとどちらがいいですか? オーナーは、夜、白壁に映る光の表情がいいと言ってくださいます。コストは、かけるべきところ(無垢フローリングなど)にかけるべきです。
外灯にはしばしば「本物」の船舶灯を使います。デザインに、住宅設備メーカーのそれのような(あいまいな)装飾性がなく、機能一徹、耐候性もこれ以上はなく、合理的といえます。