2012年11月18日

建具や家具は、住まいのパーツ、ではありません

家具も住まいの一部ですから、構造や空間設計と同様、SUMiZ は手を抜きません。
キッチン、ダイニングカウンター、収納、場合よっては書架、掘り座卓など、建築家が、その住まい,住まい方に最適なそれを専用に設計、職人的大工が現場で手作りします。
写真はメルマガ "SUMiZ NEWZ 12月号" ──配信ご希望の方はフォームまで──ですこし紹介したマンションリノベーション〔詳細は後日レポート)での一例、キッチンの収納兼作業台です。
アイアン加工を得意とする工房に依頼、あえてフレーム溶接痕などをテイストとして残し、クリア塗装で錆を防ぎつつ鉄の質感を活かし、天板は分厚いパインの無垢材を使用。ソリッドに,頑丈に仕上げました。
表現力、提案力を上げるため、建築家とともにいつも新しい工房や職人を探しています。
今回制作をお願いした工房では、モンスーンカフェの照明など、優れた作例に触発され、
SUMiZ 元町オフィスのディスカッションテーブルもスチールフレームにしようかとw。
建具や家具は住まいのパーツではなく、10年20年、日々触り、使うものです。軽視されませんよう。

2012年11月13日

たとえば、床暖房(60万円)よりペレットストーブ〔35万円)

■昔は、家族全員、ひとつコタツに集まって、ミカンを食べたり、団らんがありましたよね。
けれど現代的リビングにコタツは難しいから、寒い夜は皆な、炎のそばに集まるだろうから、ペレットストーブを買いました。
薪ストーブと違って、扱いがラクだし、補助的に電力を使うFF式なら煙突も必要ない。(背面排気ダクトを通す穴を壁に穿つ必要があるけれど)
前面の扉以外は熱くならず、フローリングの上に直に設置できます。

SUMiZ のお施主さまと一緒に買って、少しディスカウント、設置工事込みで35万。贅沢な設備だともいえでしょうが、価値はあると思います。

小型ですが、40畳の空間を暖める能力があるというし、なにより、家族そろって住んでいる、短いであろうこの季節に、家族一緒に、揺らめく炎を眺め過ごす時間は、お金には換えられません。

■写真上は、あるSUMiZ のお施主さまに提案し、設置した自然燃焼タイプのペレットストーブ。わが家には12月設置予定。後日ブログでレポートします。
■写真下は6歳になる次男坊。やつはあと何年、家族団らんしてくれることやら。

2012年5月20日

「愛」があれば可能、ではない



■資本主義だからといって、量的拡大にこだわらなくてもいいじゃないか、ドイツやスイスのように、質を高めれば、とか、貨幣経済からギフト経済へ、とか、識者の話を聞かずとも、社会や、わたしたちの価値観が、変わってきましたね。
競うのではなく、シェアし、助け合う。
その起点が家族でしょう。
家族との日々の暮らしにこそ、コストをかけるべきと思います。お金だけじゃありません。時間を作ったり、手間をかけたり。
ぼくはふたりの息子たちと、いろいろな種類の、たくさんの体験をしたいと思っています。それは楽しいものだけではなく、ケンカしたり、病気になって心配したりされたり、そんなぜんぶを含みます。
「愛」があれば可能、ではありません。
歯が痛くてたまらないとき、他人に優しくできないように、狭くて、快適ではない住まいでは、家族体験の質も……。
ぼくは、庭も無い、狭い家で育ったので、このSUMiZ をちょっと無理してw 買いました。まず、子供たちとのびのび暮らせること。そして、誕生日やクリスマス、端午の節句やバーベキューとか、家族のイベントを大切にしよう。それが可能な住まいを考えました。よそゆきに着替えてどこかに出かけなくても、我が家がいちばん楽しく、家族の思いでをつむいでゆけたら、経済的でもありますしw、シアワセですから。

■写真は、5月5日の、5つと8つの息子のためのカブト、
母の日のカーネーション、昨夏のバルコニーキャンプです。