2011年9月18日

お揃いのMTBで、妻とも(ますます?)関係改善



■マニアの方からすれば大したことないかも知れませんが,妻のぶんと2台、ルイガノの「ちゃんとした」マウンテンバイクを買い、それでちょっと生活が変わりました。
水曜日が休みなので,息子たちが小学校、幼稚園に行っている間、妻とバイクで,ちょっと足を伸ばして,行ってみたかった店でブランチを楽しんだり、息子たちが寝てから焼き鳥屋を覗いたり(飲んだらバイク押して帰ります)
いい運動になるし、店に着くともの足りなくなります。もっと乗りたくて。
ママチャリではそう思ったことなんてなかったんですけどね。必要だから乗るモノでしかなく。
フロントサスがついているので振動を吸収し、腕と上半身の疲れが少ない。前輪の振動を抑えるのって想像以上に負担がかかるものだなと、MTBに乗っていると逆に分かります。
ギアとかディレイラーもママチャリとは違うし、ロードレーサーほどではないけれど、前傾して,力を伝えやすいライディングポジション。ラクで速い。風が気持ちいい。
同じ自転車でも、ママチャリとMTBは別モノ。物理的な性能も、それによって与えられることも。値段は何倍もするけれど。
ママチャリにも優れた点はあり、ママチャリ的な住まいもあります。否定はしません。
多少コストが嵩んでも,僕はMTBでなくちゃいやだな。

2011年9月14日

うちのオフィスは,お茶も出ません (__;)


■自虐シリーズ3本目ですw
横浜は元町商店街近く、山手トンネル入り口すぐそば──横浜市中区石川町1-43-2 翔啓ビル3F──に,SUMiZ元町オフィスを構えておりますが、お客様駐車場はありません。受付の女の子もいませんし、お茶も出ません。
〔酷暑の日などは、近所のコンビニに走り、お出ししますが)
そりゃあ、お客様が担当の建築家・諸我先生と打ち合わせ、一段落ついた頃合い、無添加はらドーナツ元町支店のそれと、事務所で淹れたコーヒーをお出しできればと思いますよ。
でも、受付の女性とか駐車場とか,固定経費を増やしてしまうと、仕事「量」を増やさねばならず、「質」を保つのが簡単ではなくなります。なのでいまのところ──それもかなり無理があるのですが(苦)──五味ひとりで応接させていただいております。

なんといいますか、SUMiZ元町オフィスは,応接の場ではなく,住まいづくりの「現場」的なイメージです。ソファもプロジェクターも小鉢に盛ったキャンディもありませんが、目標を共有し、大阪でいう「正味の話し」ができる場。それでもよろしければ是非、いらしてください。

2011年8月18日

SUMiZの仕事は、非効率の極みです(泣笑)


■年間竣工棟数とか、売上高とか、もとよりSUMiZは数的成功をファーストプライオリティにおいていないのですが──もちろんある程度の数字は必要なのですが(汗)──それにしてもSUMiZは、効率良く「棟数を稼ぐ」的な仕事はできません。
どころか非効率のきわみです(笑) 
自ら標榜し、顧客利益と謳ってもいることですが、一棟一棟がレアケースで、難条件、解かなければいけないパズルが多い。
このブログで施工レポート中の、超急斜ひな壇敷地の横浜南プロジェクト。ようやく棟上げが終わり、金物などを取り付けているところですが(写真)、既報のとおり、生コン車も、現場でのすり合わせ作業も3倍必要です。
9月末着工予定、SUMiZ富岡は設計の詰めの段階、主にガーデニング用水のため井戸を設けることにしましたが、地下水枯渇、地盤沈下などの原因となりうる井戸はそう簡単に掘れるものではありません。業者を探し見積もりをとるだけではなく、横浜市に申請、多数項目をクリアし、許可を得ねばなりません。
さらにはプランをプレゼン中のSUMiZ南生田、敷地が丘のてっぺんで、眺望、風通しは最高なのですが、敷地に通ずる車道がありません。腕が鳴る難条件、といえ資材も搬入できなければ不可能。隣接する墓園に交渉、クレーンを据え資材を上げるためのスペース使用許可を取り、生コンを圧送可能であることも確認。詳細なプランと見積もりを作っているところです。他にもいくつかの計画、ご相談をいただき、並行して進めています。
ぐわんぐわんと頭を殴られるような猛暑はつらいですが、この時代に多忙は有り難い。仕事を終えてのビールが死ぬほどキます。

2011年7月25日

横浜南プロジェクト-04▶なぜ、生コン車が3倍必要か(大汗)


■BLOG更新が滞っておりますが、横浜南プロジェクト、進んでいます。
タイヘンです(笑)
ちょっと復習。模型写真をご覧下さい。ひな壇状の敷地という難条件を逆手に、2Fに広いLDK、メゾネット的立体性と開放性。3mの高低差をもつ上下2つの宅盤にまたがる、3世代同居住宅です。
SUMiZとしては、こういう難条件はむしろ歓迎ですが、他の複数の業者は、プランを考えるどころか、はなから「うちでは無理です」と請けなかったとのことです。
無理もない、ともいえます。宅地に接する道路は急斜面で、生コン車は通常の1/3しか生コンを積めません。急傾斜のため、タンク内で液面が傾きオーバーフローのおそれがあるからです。つまり生コン打設時には3倍の配車が必要、しかも道路幅は狭く、生コン車一台がぎりぎり進入できる程度。
さらには、ひな壇状敷地は、スキー場ならエキスパートオンリーレベルのさらなる急斜面。上の宅盤にユンボを送るために狭い道路にクレーンを据えねばならないし、一部客土造成しているため、既報の通り、杭を打って補強する必要がありました。
施行写真は、ガレージを作るため、下の宅盤を掘削、山留めしているところですが、(客土の上宅盤に対し)ほとんど岩盤、硬くて大変ながら道路面から120cm下まで掘削、RC基礎と連続したガレージを打設しました。
地盤は強固なのですが、この急斜面なので、大地震や豪雨時、地滑りなどリスクが高まると考えられ、万全を期しました。
現場は、写真の状態より、ずっと進捗しておりますが、工事のための道路使用申請始め、施工監理に追われ、レポートが遅れています。落ち着きましたら、一連のプロセスを、分かりやすくご報告しようと思っています。

2011年6月3日

横浜南プロジェクト-03▶基礎、擁壁完成。見えない部分こそ万全に


■LIFE DESIGNS(作例)では、つい空間設計、無垢木材フローリングなど建材や設備の話しになりがちですが、それら以前に重要なことは、住まいは、ご家族の暮らしを守る、丈夫で、包容力があり、合理的経済的な箱であること。そうネーミングした例もありますが、「ライフスケルトン」であることです。
この意味で、SUMiZは、基礎・構造に万全を期します。
施工進捗連載中の、この横浜南プロジェクトも然り。写真は、ひな壇状敷地上段、完成した基礎です。前回既報の通り、鋼管杭と一体化したRCのベタ基礎。立ちあがっているのは、ベタ基礎と一体化した擁壁です。
首都圏直下型地震の可能性があるといいます。かといって、隣地の方に、「ここに新築しますので、恐れ入りますが、そのブロック積みの壁、補強してくれませんか」とはいえません。万一崩れても大事に至らぬよう、頑丈な擁壁で守る必要があります。
基礎、構造あっての住まいですが、それらは、埋め戻されるなど見えにくいもので、供給側とオーナー側で、コスト意識に温度差が発生することもままあります。
だからこそ、漆喰の壁やヒノキの風呂より、見えない基礎、構造、の設計施工に手を抜かず、真摯に取り組む業者をお選びください。

2011年6月2日

横浜市内、70坪、眺望最高、2383万円、三角形!


■先日、270日ぶりにつぶやいた (^_^;  五味ですが、これから、宅地情報をメインに紹介してゆこうと思います。
私は宅地建物取引主任者で、不動産取引の10年間の実務経験もありますが、それを再開しようというわけではありません。
SUMiZの大きなメリットのひとつは、諸我アーキテクトによる、難条件の敷地を逆手に、機能的快適な住まいを実現する設計力です。通常なら施工を辞退されるレベルでも問題にしません。たとえば道路面から宅盤が3m低いケース、このブログで連載中の、ひな壇状の敷地を、広大なLDKなど魅力に転じた例など。
土地にお金をかけすぎて、プアな住宅しか建てられないというのは、よくある、そして想像以上に悲劇的な失敗ですが、難条件の土地は一般に割安なので、「難条件の土地 with SUMiZ」は、お施主さまにとって最良の選択になりえます。
この宅地は、横浜市の公売物件です。
(6月10日入札)
公売だからお買い得とは限らず、玉石混淆ですが、この物件、70坪、2383万円と割安で、上記SUMiZデザインで「化け」えるため紹介しました。
京急井土ヶ谷駅徒歩10分、丘の上にあり、眺望、日当たり、通風は最高。すぐ近くに大きな運動公園。三角形の不整形地ですがむしろ腕が鳴ります。建ぺい/ 容積率=60/150%と自由度が高いので、敷地の大樹を活かした「大きな絵」が描けそうです。
宅地からお捜しの皆様、よろしければ相談にのりますよ。

2011年5月23日

本物、ミニマル、合理的。ノンリフォームで30年間快適であること


■今年1月にお引き渡しした、SUMiZ鵠沼海岸K氏邸に、アフターケアでお邪魔するたび嬉しくなります。
「倉庫のようでいい」と、シンプルで広々としたリビング(上写真)をご希望されたオーナー、そのリビングには、タンノイのインパルス(スピーカー)、大阪トラックファニチャーのソファ、イームズのアンティークチェア。キッチンには、日本製ではなくGEの冷蔵庫……。現在は「工場にあるような」金属製のラックをお探しとのことです。
センスがいい、っていうのは上から目線ですね(汗)、それにもともと、デザインやセンスの評価なんて、個人個人の主観によるものだから、いいだろ! っていうのは違いますし。
言いたかったのは、オーナーがお選びの家具などが、とても「SUMiZ的」だと感じたことです。実は左のフォトコラム "SUMiZ LIKE" も、Kさんのリビングに触発されて始めたのです。
「SUMiZ的」とは?
ひとつは「本物」であることです。SUMiZは原則として、たとえばフローリング材として、15ミリ厚チークなどの無垢材を使います。(K氏邸は別の「本物」材を使っていますが)
一般的なフローリング材は、1mm2mm厚の化粧薄木を合板に貼ったもので、マンションなら100%合板フローリング、戸建ての注文住宅でも、無垢材のフローリングを使う例はごく稀です。
合板の場合、表材が痛むと貼り替えるしかありませんが、無垢なら経年により風合いが深まり、傷も「味」になり、簡単な手入れで30年間はリフォーム不要、結局経済的といえます。
もうひとつは「ミニマル」。写真下は、鵠沼海岸ではなく、SUMiZ上菅田ですが、サニタリーの照明は裸電球ならぬ──裸電球もよく採用しますが──裸蛍光灯です。安っぽいプラスティックカバーがついたそれとどちらがいいですか? オーナーは、夜、白壁に映る光の表情がいいと言ってくださいます。コストは、かけるべきところ(無垢フローリングなど)にかけるべきです。
外灯にはしばしば「本物」の船舶灯を使います。デザインに、住宅設備メーカーのそれのような(あいまいな)装飾性がなく、機能一徹、耐候性もこれ以上はなく、合理的といえます。

2011年5月4日

SUMiZ横浜南・難条件プロジェクト-02▶鋼管杭を打ち、基礎を固め

 SUMiZ港南、前々回「ひな壇状の敷地を……」の続報です。
基礎工事にかかっています。
まず、定められた方法で地盤の支持力や状態を調べ、結果に応じた基礎を作るのですが、六ツ川の場合、ひな壇の下段は良好、上段は若干弱かったため、写真のように鋼管杭を打ちました。
住宅の基礎は、布基礎とベタ基礎に大別され、前者は枡形の枠のような形状、後者、ベタ基礎はそれに底盤を加えた──フタを取ったタッパーのような──形状になります。
つまり、面で支えるので支持力が高い。専門的に言えば、単位面積あたりの荷重が小さくなって支持地盤への負担が減ります。基礎全体の剛性が高いため、不同沈下を起こしにくく、地震の揺れや液状化にも強いのです。311大震災の液状化で、周囲の地盤が沈下しているのに、そのままの状態で無事な家屋や店舗がありましたが、しっかりした杭とベタ基礎のおかげと思われます。
港南も同様に、杭頭とRCのベタ基礎はコンクリートで一体化され、ベタ基礎と住宅はホールダウンという方法で緊結されます。ベタ基礎はまた、地面からの湿気をガードするため快適、シロアリも発生しにくく、住まいの寿命を延ばします。

2011年4月28日

どうすれば売れるか、ではなく「本来、どうあるべきか」

■自分史上初MAC、買いました!
iMAC 27インチです。MAC、そのデザインから、気になってましたが、ずっとWINユーザーで、不安もあって、思い切れなかったんです。でも、何より「デザイン」をSUMiZの価値として販促している自分であるならば、意に沿うモノを使うべきだと思いましてね。
我が家の "Family Dining" に設置したのですが、感心したのは、どの角度から見ても、背面も、正面同様カッコいい! デザインポリシー、ビス一本見えないディティール、Bluetoothのマウスとキーボードが付属しているので、コードもAC電源用の1本だけ……。
「どうすれば売れるか、ではなく、本来、どうあるべきか」
アップルCEO、スティーブ・ジョブスの有名な言葉です。「携帯電話を再発明する」と、iPhoneを創った男の。
他のメーカーは違うんですね。ライバル社の新製品が500ギガのHDD積んでるから、うちは1テラにしようとか、他と差別化するために、ディスプレイを3Dにしようとか。
相対的なんですね。相対的な戦いには出口がなく、価格競争などで弱ってしまうだけ。アップルは「絶対性」を実現しているんだな。
何が言いたいかって? SUMiZもそうだと──そうあるべきだと──。(相対的な) スペックを競うのではなく、住まいとは本来かくあるべき、と提案してゆきたいと。ジョブスのように (^^ゞ
えーと、Finderって、WINでいうと? MAC入門書買いにいかなきゃ。

2011年4月21日

SUMiZ横浜南・難条件プロジェクト-01▶
ひな壇状の敷地を逆手にとって、広大なリビングを



■SUMiZ港南、約半年をかけて、お施主さまとみっちり詰めた設計が終わり、施工が始まりました。この物件、敷地の条件が難しく、だからむしろ "SUMiZ MERIT" がより発揮されるので、私も施工進捗、竣工が楽しみです。
ひな壇状の宅地です。ご両親が住まわれていて、その背後の土地が売りに出たので、息子さん夫婦が購入。できればひとつの広々とした住まいを建て、同居したかったのですが、
買った宅地は3mも高いひな壇の上……。
一般のハウスメーカーに依頼すればきっと「無理です、上下2段の宅地を造成してフラットにしなければ」と言われるでしょう。造成費で、住まいを建てる費用が足りなくなってしまいます。
SUMiZは、ひな壇を活かし、下の住まいの2階と、上のそれの1階を同レベルでつなぎ、広大なLDKをもつひとつの住宅として設計 (写真をご参照)、お施主さまの夢に応えました。
SUMiZはこのように、傾斜地など難しい条件を、建築家の能力によって、魅力に転ずる設計を得意としています。(こちらに類例
難条件の宅地は一般に割安なので、総コストを抑えることにもつながります。
この "SUMiZ MERIT" を、分かりやすく解説するページをつくろうと思っています。