2010年2月9日

不肖五味、拙宅(もちろんスマイズ)の、ある失敗に学ぶ


もちろん、オーナー様と密にディスカッションして決めるのですが、SUMiZ では、エコキュート給湯・オール電化をしばしば採用します。エコキュートは東京電力製、安価な深夜電気と高効率のヒートポンプによる貯湯、給湯システムです。
五味自宅もエコキュート・オール電化ですが、他のスマイズと違って、床暖房もエコキュートを使っています。
2006年の自宅計画当時、東電はエコキュートオプションの床暖房をしきりにアピールしていて──現在はなぜかトーンダウンして、ほとんど聞きませんが──それほどお勧めなら、と決めたのです。エコキュートで沸かした湯で暖められた不凍液を、フローリング下のパイプに循環させる仕組みです。
入居して3年強ですが、いままで不具合を感じたことはありませんでした。
真冬でも、日中の屋内は暖かく、床暖房の必要はなく、バスルームでも湯をふんだんに使えました。
ところがこの冬の横浜は霜柱が立つ寒い日がしばしばあり、いつものように遅く、23時頃帰宅すると、湯切れしているのです。床暖房は効かないし、風呂もぬるい。
自宅のエコキュートの場合、一晩に460リットルの熱湯を作りますが、寒い日、家族5人が使う湯量が増えると、それでは足りないようです。
床暖房対象の LDK が21畳、バスタブも420リットル(一般的には280リットル)と大型であることも影響しているのでしょう。
もちろん随時電気で追い焚きすることはできますが、高コストになりますし、それ以前に、暖房、給湯という、住まいのインフラについていちいち煩わされては快適ではありません。
幸い、五味自宅以外のスマイズはエコキュートオプションの床暖房を採用しておらず、安堵しておりますが、改めて、ローコストで快適な給湯、暖房について考えさせられました。
どういう床暖房が良いのか、いやむしろ不要じゃないか、それがなくても快適な他の空調手段、住宅デザインがあるのではないか……。担当建築家の諸我先生とは、会わない日も必ず密に連絡をとるのですが、課題がひとつ増えました。

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